界面活性剤の作用

界面活性剤とは、化学的に言えば、水に馴染みやすい親水基と油に馴染みやすい親油基の両方を分子構造に持った物質です。それが界面(物質の境目)に作用して物質の性質を変化させ、本来混ざり合うこのない物質、たとえば水と油を混ぜ合わせる作用があるわけです。

分かり易く言えば、油とお酢に塩とコショウを混ぜたドレッシングは、しばらく置いておくと分離しますが、そのドレッシングに卵黄を入れると、油とお酢が混ざりマヨネーズになる。これは卵黄が界面活性剤の働きをしたからで、卵黄も界面活性剤のひとつと言えるわけです。

この界面活性剤の3つの作用(浸透作用、乳化・分散作用、再付着防止作用)により衣類などの汚れを落とすことが可能になります。

どのように汚れを落とすかと言えば、界面活性剤が持つ浸透作用により、衣類に付着した汚れと繊維の境目(界面)に水が入り込み、乳化・分散作用により汚れを繊維から引き離し、更に再付着防止作用が働き汚れが再度繊維に付着することを防ぐわけです。これが洗剤の原理です。

石けんも界面活性剤といえます。

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